筑波大学附属大塚養護学校(現 筑波大学附属大塚特別支援学校)で「青年学級」が開設されたのは、昭和42年2月のことでした。当初は先生方が運営されていましたが、やがて保護者の間に「子どもたちの成長を支え、青年学級をより良いものにしたい」という想いが広がり、「桐親会」という親の会が発足しました。その後、在校生と卒業生の保護者会が統合され、新たな「桐親会」として歩みを進めることになりました。
子どもたちの将来を真剣に考え、活発な議論を交わしながら活動を充実させた結果、昭和53年6月には「社団法人 障害児・者の自立を図る桐親会」として東京都の法人認可を取得し、さらなる発展へとつながりました。
こうして、桐親会は平成29年12月に一般社団法人として40周年、青年学級開始50周年を迎えました。長年にわたり、青年学級や和太鼓クラブ、広報紙の発行など、在校生・卒業生が楽しみながら集える余暇活動を行い、卒業生の皆さんが安心して参加できる場を提供してまいりました。
しかし、令和2年3月、新型コロナウイルス感染症の影響により、50年間一度も休むことのなかった青年学級を、やむを得ず休止せざるを得ませんでした。これは誠に無念でしたが、「青年学級を絶対に続けなければ!」という理事たちの強い想いから、オンラインでの開催を試みました。そして、令和5年9月には、待ち望んでいた対面での青年学級を再開。さらに「二十歳を祝う会」も復活し、新しい形での桐親会の活動が再び動き出しました。
これからも、卒業生の皆さんが安心して集い、共に学び、楽しい時間を過ごせる場を提供し続けてまいります。会員の皆様の想いに応えながら、より充実した活動を運営していく所存です。どうか引き続き、ご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
一般社団法人 障害児・者の自立を図る桐親会
会長 萩野七恵